和田秀樹さんの『今の仕事だけでいいのですか?人生を「多重化」するすすめ』を読みました。
読もうと思ったきっかけ
著者同じ『もうちょっと「雑」に生きてみないか』がすごく良かったので、他にも読んでみようと思って買いました。
また、わたしは常々「いつかは収入を分散させたい」と考えているので、タイトルにも惹かれました。わたしも人生を「多重化」したい……。
ポイント
著者の和田秀樹さんは、精神科医でありながら映画監督でもあります。まさに「二足のわらじ」を体現されている方なのです(二足どころか、講師をしたり本を書いたりと実際には三足も四足もこなされているようです)。精神科医として働きながらお金を貯め、趣味でコツコツ映画を撮り、ついには監督に……というご自身の経験から、人生を「多重化」するための考え方や心構えを解説してくれます。
得られた知見
・二毛作、三毛作の視点を持つこと。終身雇用制度が崩壊したいま、収入源が「会社」しかないのはリスク。
・定年後に起業すればいい、などと考えないこと。定年後に失敗すると精神的にも資金的にもダメージが大きい。準備は常に並行して進めること。
・サラリーマンは積極的に会社を利用すべし。会社勤めをしている間に、人脈と資金をなるべく貯めておくこと。
・セカンドライフではなるべくスペシャリストをめざすこと。勝てそうな分野で勝負をするのもあり。第一人者になれば、その世界のトップになれる。
・ひとつのことをきちんとなし得ない人間に、二つのこと、三つのことができるはずがない(この本は中古で買ったのですが、ここに赤ペンが引いてあった 笑)。いつかどこかで繋がることを信じて、まずはひとつひとつの仕事にしっかりと向き合うこと。
『もうちょっと「雑」に生きてみないか』同様、優しい語り口が読みやすくて良かったです。