かいじゅうのくらし

健康で文化的な生活を送るためのブログ

この国で「家にいるお母さん」を目指すことの難しさ


まさか数ヶ月にしてここまでリモートワークが浸透するなんて、誰が予想できただろう。残念ながらわたしの仕事はリモートワークになる気配がないけど、引きこもりとしては希望が持てる。


コロナ云々を抜きにして、前々から、家でできる仕事をしたいと考えていた。もともとの気質もあるが、漠然と「家にいるお母さん」に憧れがあったからだ。


わたしは専業主婦の家庭で育った。母は保育士をしているが、彼女自身は「自分の手で子どもを育てる」ということに強くこだわりを持っていた。だからわたしが中学に上がるまではずっと家にいてくれて、学校から帰れば必ず「おかえり」と迎えてくれた。そうでなければ不幸ということでは決してないが、すくなくともわたしは幸せだった。


当分そんな予定はないけど、もし子どもができるとしたら、わたしも家にいるお母さんでありたい。という思いが、心の奥の方にずっとある。


専業主婦の割合はどんどん減っているという。年金もどんどん減っている。なのに税金はどんどん増える。女性の社会進出は喜ばしいことだが、単純に共働きせざるをえなくなってきている、のだろうと思う。


一方で、いまの日本社会は、依然として男性が働くことを前提に作られていると感じる。どこも過剰労働だし、それなりに(物理的な)体力がないとやっていけない。育休も産休もとれない。とれたとしても風当たりは強い。昇進もできなくなる。保育園もみつからない。


そんな状況を目の当たりにして、バリキャリになりたいとは思えなかった。少なくとも「家にいるお母さん」を望めば、キャリアはいつか確実に絶たれるだろう。絶たれたところから再起できるような社会のやさしさが、この国にないことも知っている。もちろんバリバリ仕事をする一方で、しっかり子育てしているママさんたちだっているだろう。でも今の日本でそれをするには、ものすごい気力と体力がいるだろう。自分がそれをできるとは、とてもじゃないが思えなかった。


だからわたしは別の方法を考えている。


まず、わたしはなにかしらの「技術」を身につけるべきだと思う。キャリアではなくて、技術。技術を重視する仕事であれば、すくなくとも(子育てによってキャリアが中断しても)ブランクに関係なく働けるはずだ。


たとえばわたしの母は保育士をしているが、15年近くのブランクを経て、わたしが中学に上がると復帰した。引越しなどでいくつか園を移ったが、どこにもちゃんと仕事はあった。やはり資格は強いんだ、と思った。ふつうの会社員であれば、なかなかああはいかないだろう。


それから、なるべく家でできる仕事を探そうと思う。家でできる仕事であれば、なんなら子どもがいても「家にいるお母さん」ができるかもしれないからだ。子どもを保育園に預けなくてもすむし、ブランクも最小限に抑えられる。この働き方は、今後増えていくんじゃないだろうか。そうすれば、今はパンパンな保育園にも少しゆとりができるだろう。全体的に希望が持てる話だ(やっぱりオフィスなんて要らないのだ)。


わたしはいま24歳で、結婚はしているけど、子どもはいない。特にまだ欲しいとも思っていない。いつか欲しいかどうかも、正直わからない。


そんな産むかどうかもわからない子のことを考えてどうすんだ、と思われるかもしれないが、産んでから考えるんじゃ遅いのである。たとえば28歳で産むとしても、2年くらいは子にかかりきりだろうから、30歳までは何もできないことになる。30歳から資格をとるために動き出すのと、25歳から資格をとるために動き出すのではぜんぜん違う。それも、子を見ながらでは行動にもお金にも制限があるだろう。だからわたしは今から動く。こつこつ準備をすすめておくのだ、この先どうなってもいいように。